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User guide

Honyaku 使い方ガイド

最初の許可から、翻訳のしかた、設定、困ったときの確かめかたまでの流れです。インストールの手順はダウンロードのページにあります。

Getting started

はじめに

Honyaku は、ほかのアプリで選んだ文章を翻訳するメニューバーアプリです。起動してもウィンドウは開かず、画面上部のメニューバーに吹き出しのアイコンが出ます。

メニューバーの吹き出しのアイコンが目印です。

案内役・ことは

メニューバーのアイコンを押すと、次のメニューが出ます。

  • 選択した文章を翻訳(⌥⇧T):いま選んでいる文章を翻訳します。
  • 画面の範囲を翻訳:画面の範囲を囲んで、その中の文字を翻訳します。キーを押し続けなくても囲めます。
  • 翻訳ウインドウを開く:前回の翻訳ウインドウをもう一度開きます。
  • 設定…:言語ペアやドロップ枠、画面を囲んで翻訳、許可の状態、アップデートを確かめます(⌘, でも開きます)。
  • アップデートを確認…:新しい版があるかをすぐに確かめます。
  • 終了:Honyaku を終了します。翻訳ウインドウを閉じても、終了するまでメニューバーに残ります。

アクセシビリティを許可する

ほかのアプリで選んだ文章を読み取ったり、訳と置き換えたりするには、macOS の「アクセシビリティ」の許可が必要です。

  1. メニューバーのアイコンから「設定…」を開きます。
  2. 「アクセシビリティ」の欄で「アクセス許可をリクエスト」を押します。
  3. macOS の確認画面で「システム設定を開く」を押し、「プライバシーとセキュリティ」→「アクセシビリティ」の一覧で「Honyaku」をオンにします。
  4. Honyaku の設定画面に戻ると、表示が「許可済み」に変わります(1 秒ごとに自動で確かめます)。

許可がないときに ⌥⇧T を押すと、翻訳ウインドウに「アクセシビリティの許可が必要です」と出て、設定を開くボタンが表示されます。

画面収録を許可する(画面を囲んで翻訳を使うとき)

画面を囲んで翻訳を使うときだけ、macOS の「画面収録」の許可が必要です。使わないなら許可しなくても、ほかの機能はそのまま使えます。

  1. メニューバーのアイコンから「設定…」を開きます。
  2. 「画面を囲んで翻訳」の欄で「画面収録の許可をリクエスト」を押します。
  3. 「プライバシーとセキュリティ」→「画面収録とシステムオーディオ録音」の一覧で「Honyaku」をオンにします。一覧を開くには「システム設定で画面収録を確認」を押します。
  4. macOS が「終了して再度開く」を求めたら、Honyaku を開き直します。設定の表示が「画面収録:許可済み」になれば準備完了です。

取り込むのは、範囲を確定したときの、囲んだ部分だけです。画像は保存も送信もしません。

Basics

基本操作

⌥⇧T で翻訳する

  1. ほかのアプリで、翻訳したい文章を選びます。
  2. Option + Shift + T(⌥⇧T)を押します。メニューバーの「選択した文章を翻訳」でも同じです。
  3. 翻訳ウインドウが開き、訳が表示されます。

初めて使う言語では、macOS が言語データのダウンロードを確かめる画面を出すことがあります。ダウンロードが終わると翻訳が始まります。

ドラッグで翻訳する

  1. 文章を選びます。
  2. 選んだ文章を少し押さえてから動かして、ドラッグを始めます。
  3. 選んだ文章の近く(初期設定は上)に「ここにドロップして翻訳」の枠が出ます。
  4. 枠の中で指を離すと、枠の上に翻訳ウインドウが開き、訳が表示されます。
  • 文章をなぞって選んでいるだけのときは、枠は出ません。ドラッグをやめると枠は消えます。
  • 枠に落とせるのは文字(書式つきの文字を含む)だけです。ファイルや画像は翻訳できません。
  • 文章のドラッグができないアプリでは、⌥⇧T を使ってください。
  • ドラッグで翻訳したときは、落とした文字が元の選択範囲と同じ場合だけ「置き換え」が使えます。

画面を囲んで翻訳する

画像の中の文字、動画の字幕、ボタンやメニューの文字など、文章として選べない文字を訳します。先に画面収録の許可が必要です。

  1. F1 を押したままにします。画面が少し暗くなり、上に「範囲を囲んで離す」と案内が出ます。
  2. F1 を押したまま、訳したい部分をマウスでドラッグして囲みます。
  3. マウスを離すと範囲が決まり、その部分の文字を読み取って、言語ペアのもう一方の言語へ訳します。範囲が決まったら F1 は離して構いません。
  4. 囲んだ場所の近くに翻訳ウインドウが開きます。
  • 範囲を決める前に F1 を離す、Esc を押す、右クリックすると、やめられます。小さすぎる範囲は取り込みません。
  • 小さい文字モード:囲んでいる間に F2 を一度押してからマウスを離すと、その回だけ内部で最大 3 倍に拡大して読み取ります。案内が「小さい文字モード」に変わったことを確かめてください(押し続けるキーを F2 にしている場合は F1 で切り替えます)。
  • メニューバーの「画面の範囲を翻訳」から始めたときは、キーを押し続けなくても囲めます。
  • 押し続けるキーは、設定で F1〜F8 から選べます。キーでの開始だけをオフにすることもできます。
  • 囲めるのは、始めたときにマウスがあるディスプレイの中だけです。横書きの文字を行の順に読み取ります。段組み・縦書き・とても小さい文字は、正しく読み取れないことがあります。読み取った文字は、翻訳ウインドウの「原文」を開くと確かめられます。
  • 画面から読み取った訳は、元の場所がないので「置き換え」は使えません。「コピー」は使えます。
  • 範囲を選んでいる間は、ドラッグの枠は出ません。終わると元に戻ります。
翻訳ウインドウ(項目と配置を再現した図です。訳文は例です)

翻訳ウインドウ

  • × ボタン:ウインドウを隠します。Esc キーでも隠れます。
  • 言語ペア:訳し合う 2 つの言語です。変えると同じ原文を訳し直し、設定にも保存します。
  • 原文:押すと開き、原文と「原文の言語」が出ます。自動判別が違うときは、ここで言語を選ぶと訳し直します。次の文章ではまた自動判別に戻ります。
  • 反転ボタン(⇄):「英語 → 日本語」のような訳す向きの横にあります。押すと、同じ原文を逆向きに訳し直します。
  • 歯車:設定を開きます。
  • 再翻訳:同じ原文をもう一度訳します。翻訳中は「キャンセル」も出ます。
  • コピー:訳をクリップボードに入れます。訳の一部をマウスで選んでから押すと、選んだ部分だけを入れます。
  • 置き換え:元のアプリで選んでいた範囲を、訳に書き換えます。画面を囲んで翻訳したときは使えません。

原文の言語は、言語ペアの 2 つのうちどちらかから見分けます。原文が言語ペアのどちらでもない言語のときや、言語を判別できないときは、翻訳せずに言語ペアか原文の言語を見直すよう案内します。原文が訳す先と同じ言語のときは、原文をそのまま表示します。

「置き換え」について

「置き換え」は、翻訳する前に選んでいた範囲だけを書き換えます。次のときは、文章を壊さないように書き換えずに止めます。その場合は「コピー」して、自分で貼り付けてください。

  • 翻訳のあとで、元の文章が編集されたり、選択範囲が動いたりしたとき
  • Web ページの本文など、書き換えられない場所の文章のとき
  • 元のアプリが、ほかのアプリからの書き換えに対応していないとき

書式が残るか、「取り消し」(⌘Z)で戻せるかは、元のアプリによります。

Settings

設定

メニューバーの「設定…」、翻訳ウインドウの歯車、または ⌘, で開きます。変えた内容はすぐに保存されます。

項目内容初期設定
言語ペア訳し合う 2 つの言語。原文を自動で見分けて、もう一方の言語へ訳します日本語 ⇄ 英語
ドラッグ中に翻訳エリアを表示文章をドラッグしている間に、ドロップ枠を出すかオン
ドロップエリアの位置選んだ文章から見て、枠を出す位置(上・下・左・右・中央)。位置を取れないアプリでは、ドラッグを始めた場所が基準になります上
原文を最初から展開翻訳ウインドウの「原文」を、最初から開いておくか。次に翻訳するときから反映されますオフ
翻訳結果の表示時にマウスをコピーボタンへ移動訳が出たとき、マウスのポインタを「コピー」ボタンの上へ動かすか。すぐにコピーしたいときに便利ですオフ
キーを押しながら範囲選択するキーを押したまま画面を囲む操作を使うか。オフにしても、メニューバーの「画面の範囲を翻訳」は使えますオン
押し続けるキー画面を囲むときに押し続けるキー(F1〜F8)F1
画面収録許可の状態の表示と、許可をリクエストするボタン、システム設定を開くボタン—
アクセシビリティ許可の状態の表示と、許可をリクエストするボタン—
ショートカット選択した文章を翻訳するキー。変更はできません⌥⇧T
新しい版を自動で確認する1 日 1 回、公式サイトに最新の版を問い合わせるかオン
新しい版が見つかったら自動で更新する見つかった新しい版に、自動で入れ替えるかオン

アップデート(0.2.0 以降)

設定のいちばん下の「アップデート」欄に、いまのバージョンと、最後に確認した日時が出ます。

  • 「新しい版を自動で確認する」がオンなら、起動して少ししてからと、その後 1 日 1 回、公式サイト(k386.sub.jp)に最新の版を問い合わせます。
  • 「新しい版が見つかったら自動で更新する」がオンなら、新しい版をダウンロードし、ファイルの SHA-256、Developer ID の署名、Apple の公証を確かめてから置き換え、起動し直します。翻訳ウインドウやドロップ枠を使っている間は待ちます。自動で更新したあとは、この欄に「◯◯ から ◯◯ に自動で更新しました」と出ます。
  • 自動で更新しない設定のときは、新しい版が見つかると「今すぐ更新」と「ダウンロードのページ」のボタンが出ます。
  • 「今すぐ確認」か、メニューバーの「アップデートを確認…」で、すぐに確かめられます。
Troubleshooting

困ったとき

まず設定の「許可済み」を確かめてみてくださいね。

案内役・ことは
⌥⇧T を押しても何も起きない

メニューバーに Honyaku のアイコンが出ているかを確かめてください。出ていなければ、アプリケーションフォルダーから Honyaku を開きます。

ほかのアプリが同じ ⌥⇧T を使っていると、「⌥⇧T を登録できませんでした」と表示され、Honyaku に届きません。そのアプリのショートカットを変えるか、メニューバーの「選択した文章を翻訳」を使ってください。

「選択した文章を読み取るには、アクセシビリティの許可が必要です」と出る

アクセシビリティを許可するの手順で、Honyaku をオンにしてください。

アクセシビリティをオンにしているのに「許可が必要です」のまま(アクセシビリティを許可し直す)

アプリを入れ替えたあとなどに、macOS の許可の登録が古いまま残ることがあります。次の順で登録し直してください。

  1. Honyaku を終了します。
  2. システム設定の「プライバシーとセキュリティ」→「アクセシビリティ」で「Honyaku」を選び、「−」で取り除きます。
  3. アプリケーションフォルダーの Honyaku を開き直し、もう一度許可します。
「選択した文章を取得できません」と出る

文章を選んでから ⌥⇧T を押しているかを確かめてください。一部のブラウザー、PDF ビューアー、独自の編集画面では、選んだ文章を読み取れないことがあります。そのときは、文章をドラッグして枠に落とすと翻訳できることがあります。

ドラッグしても枠が出ない

設定の「ドラッグ中に翻訳エリアを表示」がオンかを確かめてください。文章をなぞって選んでいるだけでは枠は出ません。選んだ文章をもう一度押さえて動かしてください。アプリによっては、文章のドラッグそのものができません。

「原文の言語が翻訳ペアに含まれていません」と出る

原文の言語が、言語ペアのどちらでもありません。言語ペアを変えるか、「原文」を開いて原文の言語を選んでください。短い文章では判別を誤ることがあるので、少し長めに選ぶと判別しやすくなります。

「このアプリでは直接置き換えできません」「元の文章または選択範囲が変わりました」と出る

文章を壊さないように、書き換えを止めています。「コピー」で訳をクリップボードに入れて、自分で貼り付けてください。もう一度選んで翻訳し直すと、置き換えられることもあります。

自動で更新されない・「更新できませんでした」と出る

設定の「アップデート」欄で、自動の確認と自動の更新がオンになっているかを確かめてください。アプリをアプリケーションフォルダー以外(ディスクイメージの中など)から開いていると、アプリ内では更新できません。アプリケーションフォルダーへコピーしてから開き直してください。

ネットにつながっていないときや、ファイルの確認ができなかったときは何も変更せず、次の確認(翌日)でやり直します。すぐに入れたいときは、ダウンロードのページから新しい DMG で入れ替えてください。0.1.0 には更新の機能がないので、手動で入れ替えが必要です。

F1 を押しても範囲選択が始まらない・明るさが変わる

多くのキーボードでは、F1 などのキーは明るさや音量の調整として働きます。システム設定の「キーボード」→「キーボードショートカット…」→「ファンクションキー」で「F1、F2 などのキーを標準のファンクションキーとして使用」をオンにするか、fn キーを押しながら F1 を押してください。Honyaku がこの設定を変えることはありません。

設定の「キーを押しながら範囲選択する」がオンかも確かめてください。ほかのアプリが同じキーを使っていると「F1 を登録できませんでした」と出ます。別のキーを選ぶか、メニューバーの「画面の範囲を翻訳」を使ってください。

「画面収録の許可が必要です」と出る・許可したのに読み取れない

画面収録を許可するの手順で、Honyaku をオンにしてください。許可したあとも読み取れないときは、Honyaku を終了して開き直してください。アプリを入れ替えたあとなら、一覧の「Honyaku」を「−」で取り除いてから、もう一度許可します。

「この範囲には文字が見つかりませんでした」と出る・読み取りが違う

文字が小さいときは、囲んでいる間に F2 を押す「小さい文字モード」を試すか、画面を拡大してから囲んでください。段組みの文章は段ごとに囲むと、正しく読み取りやすくなります。縦書きは正しく読み取れないことがあります。

翻訳に失敗する・言語が選べない

その言語の翻訳データがダウンロードされていない可能性があります。ネットにつながった状態でもう一度翻訳し、macOS の確認画面でダウンロードしてください。システム設定の「一般」→「言語と地域」→「翻訳言語」からもダウンロードできます。

Glossary

用語

アクセシビリティ(の許可)
本来は、画面の読み上げなどの補助機能が、ほかのアプリの内容を読んだり操作したりするための macOS の仕組みです。Honyaku は、選んだ文章の読み取りと置き換えに使います。
画面収録(の許可)
アプリが画面に表示されている内容を取り込むための macOS の許可です。Honyaku は、「画面を囲んで翻訳」で囲んだ範囲の文字を読み取るときだけ使います。
文字認識
画像の中の文字を読み取って、文章にする仕組みです。Honyaku は macOS に入っている文字認識(Vision)を使い、Mac の中で読み取ります。
言語ペア
訳し合う 2 つの言語の組み合わせです。原文がどちらの言語かを見分けて、もう一方の言語へ訳します。
Apple の翻訳機能
macOS に入っている翻訳の仕組みです。言語データをダウンロードすると、Mac の中で翻訳します。
メニューバー
画面のいちばん上の横長の帯です。右側に、常駐しているアプリのアイコンが並びます。